こんにちは!株式会社Snowdropの藤高です!
Experience Cloud上に配置した画面フローに入力変数を作成し、そこにURLのGETパラメータを動的に渡したいと思ったことはありませんか?
「フローの入力変数に値を渡したいけれど、設定箇所が見当たらない…」 「公式ヘルプを探しても明確な記述がない…」
実はこれ、公式ドキュメントを見ても正解になかなか辿り着けず、「できない」と諦めてしまう方も多いポイントです。 しかし、実は特別な開発をしなくても、標準設定だけで実装可能です。
今回はその設定方法を解説します。
1. 画面フローの設定
まずは検証用に簡単な画面フローを作成します。
① 入力変数の作成 パラメータを受け取るための「テキスト型変数」を作成します。 ここでのポイントは、「入力で使用(Available for input)」に必ずチェックを入れることです。これがないと、外部から値を受け取れません。

② 画面の作成 受け取った変数が正しく渡ってきているか確認するため、表示テキストコンポーネントなどで変数を表示するだけのシンプルな画面を作ります。

完成したフロー図です。

2. Experience Cloudへの配置(ここが重要!)
作成したフローをExperience Cloud(LWRやAuraサイト)のページに配置します。
① ページとメニューの設定 検証用に、GETパラメータ付きのURLでアクセスできるように準備します。 (例: サイトURLの後ろに ?aaa=getTest をつけてアクセスするなど)

② コンポーネントの設定【最重要ポイント】 ビルダー画面でフローコンポーネントを配置すると、プロパティ設定画面に先ほど作成した「入力変数」の欄が表示されているはずです。
通常は固定値を入れますが、URLパラメータを動的に渡す場合は、以下のように記述してください。
{!パラメータ名}
今回の例ですと、URLパラメータ ?aaa=getTest の aaa を受け取りたいので、入力欄には {!aaa} と入力します。

設定はたったこれだけです! これで、URLに含まれるパラメータの値を、フロー内の変数として直接利用することができます。

まとめ
Experience Cloudとフローを連携させる際、この「GETパラメータの渡し方」は公式ヘルプを見てもなかなか正解にたどり着けない、まさに隠れた仕様の一つです。
知ってしまえば {!パラメータ名} と書くだけのシンプルな設定ですが、これに気づかずに何時間も調査に時間を費やしてしまうことは珍しくありません。 もし今回の記事が、皆様の実装時間の短縮に役立てば嬉しいです!
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